Columnコラム

豆知識 2020.06.02

云课堂&守望相助

【ちょっと気になる】
云课堂(yún kètáng)オンライン授業
 もともとは文字通り空に浮かぶ雲の意味ですが、近年はIT用語のクラウドの意味も持つようになりました。それが修飾成分として使われる場合、ネットやSNSなどオンラインで何かをするという意味となります。「课堂」は授業現場、つまり教室などの意味です。「云课堂」で、オンラインで行う授業の意味となります。
 本来なら2月17日に始まる中国の春学期、新型コロナウイルス肺炎の流行によって始業が延期され、大学や小中学校はオンラインで授業をするようにと求められています。オンライン授業はこれまでも補助的な手段として使われてはいましたが、それがメインになると、初めはネット環境の差や、教師側と生徒側の慣れや操作の問題、一部生徒にとっては非効率的なケースもあるなど、問題点が出てきました。あるベテラン教師は「教師としては一流のつもりだったが、今は新人の動画配信者になった気分だ」とこぼしていました。しかし、いいこともあります。北京市を例にしますと、市内の有名教師を集め、テレビや各区のオンラインプラットフォームを通じて中三、高三の学生向けに公開授業を行うことで、生徒や保護者に喜ばれています。
 「云课堂」、オンラインの授業はいずれ本格的に行われる時期がやってくるだろうと、私は思っています。それを考えれば、今回のやむを得なく実施された「云课堂」は、来たるべきに備えて問題点を確認するチャンスとも言えるのではないでしょうか。それを課題として、オンライン授業環境の整備が進むことを願っています。

【キーワード】
守望相助(shǒuwàngxiāngzhù)互いに見守り、助け合う
{意味}
 故事成語で、(盗賊の被害や災害を防ぐために)地域住民あるいは近隣の村々が互いに見張りを行い、有事には互いに助け合うという意味です。
 新型コロナウイルス肺炎の中国での発生以降、この言葉が頻繁に使われています。最初は、全国各地による湖北省・武漢市への支援について、このところは、世界各国に感染者が出ているため、国家間がお互いに支援をすることに関しても使われています。グローバル化する社会で、どの国も自国だけを守ろうとすることは難しくなっています。互いに助け合うのは唯一の道と言えるでしょう。
{使い方}
守望相助 各地全力支援湖北
(助け合おう 全国各地が湖北省を全力支援)
http://news.cri.cn/20200227/7f0bea8b-2470-ba98-816b-f9168dad9e3c.html
越是艰难时刻 越要守望相助
(困難な時期であればあるほど、互いに助け合わなければならない)
http://news.cri.cn/rss-yd/2020-03-02/a5b5caf3-6ddc-90ee-6d21-f3195b4af79e.html
面对病毒 守望相助才是应有姿态
(ウイルスに直面して、互いに助け合うことはあるべき姿勢だ)
http://news.cri.cn/20200224/b2d1f2d7-310f-2854-4eef-b415f7f1e802.html
推动中小企业复工复产,需要多方守望相助
(中小企業の操業・生産回復には多方面の助け合いが必要とする)
http://news.cctv.com/2020/02/15/ARTI5vszNoZczxRZDAppUgM0200215.shtml

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